3年生の学習が難しくなっています・・という内容を伝えてきましたが、国語の学習も高度な学習が続いています。
3年生の国語「読書生活を豊かに~名作を味わう~」という単元では、森鴎外の「高瀬舟」を教材に学習しました。
まず驚かされたのは、教科書に載っている文章構成の違いと文章量の多さです。
通常、国語の教科書は、下記のような構成になっているのですが、「高瀬舟」は上下2段組みの構成になっていました。
しかも、表記してあるページ数は、挿絵を含み11ページです。2段組みの11ページは相当な文章量になります。
3年生になると、このように文章の長い教材を扱うことになるのです。
さて、授業です。「高瀬舟」のあらすじ(一部)は以下のようになります。
小説に出てくる主人公の兄が、貧しいながらも病気になった弟を必死に看病しながら生活している中、弟は兄に迷惑をかけたくないと考え、自害しようとのどをカミソリで切り裂きます。
しかし、その時、ちょうど兄が家に戻り、その場面に遭遇します。
兄が医者を呼ぼうとするも、弟は「のどに引っかかったカミソリを抜けば死ねるから、早く抜いてくれ」と頼みます。
途方に暮れる兄は、カミソリを引き抜き、弟は息を引き取りました。そこへ近くのおばさんがやって来て、その場面を目撃し、役人へ通報し、連行されることになったという話です。
「高瀬舟」とは、そういった罪人を京都から大阪まで運ぶ船のことを言うのです。
さて、教材の内容は、現代で言う「安楽死をどうとらえるか」という難しい話です。
授業では、主人公の兄と弟の気持ちを中心に考え、
①兄は、本当に弟を殺したのか?
②兄と弟の幸せの感じ方の違いはどこにあるのか? などを学習課題にしながら進められました。
ものの感じ方、考え方は人それぞれですが、他の人の考えも聞きながら自分の考えを整理することも大切です。
コロナ禍にあり、小グループで話し合いを進める場面は大きく制限されていますが、この授業では、2~3人のグループで短時間、交流する場面が仕組まれました。
それぞれ、自分の考えを持ち、互いに交流させる中で、自分の考えを明確にできるようになっていきました。
それにしても、さすが3年生です。むずかしい教材をもとにした、むずかしい学習課題に真剣に向き合う姿に驚かされました。