2023年3月16日木曜日

卒業証書授与式を挙行しました

本日、卒業の日を迎えられた102名の卒業生のみなさん、本当におめでとうございます。先ほどみなさんにお渡しした卒業証書は、中学校の全課程を修了した証です。3年間、自分自身の努力もさることながら、ご家族の温かい励まし、地域の方のご支援、先生方のご指導によってたくましく成長し、今日の日を迎えたわけです。みなさんを支えてくださった多くの方々への感謝の気持ちを忘れてはなりません。

思い起こせば3年前、新型コロナウイルス感染症が日本でも猛威を振るい始め、2月29日に突然全国一斉に休校措置が取られ、小学校の卒業式をそれまで通りに行うことができず、中学校の入学式も1か月以上遅れて5月17日に行うという、異例の事態を経験した皆さんは、中学校生活3年間たくさんの我慢を強いられ、本当に様々な困難に直面してきたことと思います。しかし、そのような困難を乗り越えてきた皆さんはとてもたくましくなり、米沢の目指す子ども像「がってしねおぼご」に限りなく近づいて、今日の卒業式を迎えることができました。特に今年度は、修学旅行の度重なる変更にも対応し楽しく過ごした3日間の思い出や、一中祭の新しい形を創造してきた体育祭・合唱祭などの行事を通して一中の伝統を後輩にしっかりと伝えてきたことを振り返ると、「さすが三年生」と誇らしく感じます。みなさんが3年間で一中の歴史と伝統を受け継ぎ、さらに新しい歴史を刻み込んだこと、後輩たちのよき道標となってくれたことに、心から感謝し「ありがとう」と伝えたいと思います。そして、4月からはそれぞれ自分の選んだ進路で頑張ってほしいと思います。

これからそれぞれの道を歩き始めるみなさんの門出にあたり、校是である「鳳雛群舞」にちなんで「臥竜鳳雛」という言葉を送ります。この言葉の語源は、中国の三国時代に書かれた「三国志」という歴史書がもとになっています。「臥竜鳳雛」という言葉が生まれたのは、曹操孟徳などの強敵と戦う劉備玄徳が優秀な軍師を求めていたときでした。まだ世に出ていない優秀な人物について、諸葛亮孔明を臥している竜に、龐統士元を鳳凰の雛に例えられていることを人物鑑定家の司馬徽から聞いて知った劉備は、三顧の礼を尽くして軍師として迎え入れます。その後、諸葛亮孔明は荊州と益州を手に入れる天下三分の計を説いたほか、戦場でも策をめぐらし劉備に欠かせない存在となりました。龐統士元も劉備に仕えると、戦略の進言をするなど活躍します。

このことから、「臥竜鳳雛」とは才能がありながら、周囲や世間に名前が知られてなく、才能や能力がまだ認められていないため、将来が期待される人物を表しています。

ここで、本校の校是「鳳雛群舞」をもう一度考えてみましょう。鳳雛とは皆さんのことです。その才能や能力がまだ世に認められていませんが、将来が期待されています。また、群舞とは、群れを成して飛び立つことだと私は捉えています。つまり、皆さんが卒業するということは、鳳雛が今まさに群舞しようとしていることになります。このことが以前、創立記念式で話をした本校第11代校長、小口亘先生の卒業式の言葉、「鳳雛よ!群舞せよ!」につながっているのです。皆さんの未来はこれからです。一中で鳳雛として培ってきた力を、これからそれぞれの人生で存分に発揮し、たくましく生きてほしいと心から願います。